2012年5月23日水曜日

江戸川乱歩のかきたかったもの

何を隠そう、ぼくは十年前(中学生のとき)に江戸川乱歩の全集を読破したことがあります(赤川次郎を100冊読んだことの次くらいに自慢です)。大学が文学部なら絶対に乱歩をテーマにしました。

江 戸川乱歩っていうのは、長編の本格ミステリを書きたくても書けなかった人だと思います。なぜなら彼はポウやドイルといった本格ミステリの起源に対応する 「日本のポウ」だから。ドイルがクリスティになれないように、乱歩はクイーンやカーやクリスティにはなれなかった。なれるのは後進の横溝正史らだった。そ ういうことじゃないかと思っています。



『本来、あれだけ「本格」にこだわったはずの乱歩が、「本格探偵小説」、特に長編の分野で本格を全く書けなかったのは皮肉といってよ い。もちろん、長編を書く舞台がなかったという不運はあるものの、後の乱歩の作品を見ると、彼自身に長編本格を書く才能はなかったといってもよかろう。』(「謎宮会」浅井 透明 氏の考察より http://tokyo.cool.ne.jp/meikyu/art00/asi0010c.html)

乱歩が喜びそうなものってなんでしょう?
乱歩が書きたかったものはなんでしょう?
世間で乱歩のイメージってなんでしょう?

【俺の中の偏見】
・乱歩らしさ→奇妙さや怪異
・乱歩が書きたがっていそう→論理重視の犯人当て
・乱歩のイメージ→名探偵や怪人の出てくる本格ミステリ

まあ、現代で「江戸川」といえば「コナン」なんでしょうけどね。

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